ever and ever
別れ際悟淨がじゃあなと言うように頭をくしゃりと撫でた。
悟淨の手のひらは大きいのでそうされると頭全体を包み込まれるようで照れくさくも暖かくなる。
寺の門扉の前で遠ざかる背中を黙って見つめていると振り返りもせずに小さくなる姿。
こんな風に悟浄がふらりと訪れては「ちょっと時間ある?」 と訊ねられては連れ出され長安城内に住んでいるにも関わらず自分の知らなかった評判だと言う店で飯を食ったり茶を飲んだりした後時間を気にして 「そろそろ戻らねえと」と言えば二人分の勘定を払った悟浄が何故か寺迄一緒に戻って来る、と言う事を繰り返すようになって暫く経つ。
帰ると言えば「もうそんな時間か」と銜え煙草の侭立ち上がる悟浄に引き留められた事は無いし遠路遙々長安までやって来た悟浄に 「今日は忙しい」と言えば「じゃ仕方ねえな」とあっさり引き下がる。 それなのに俺がこうやって小さくなるヤツの背中を見送っている事は知らないだろう、何故ならヤツは一度も振り返った事が無いからだ。







三蔵と別れた後賭場に行き明け方までギャンブルに興じてから帰る。 俺の住んでいる街は長安から遠いので昼日中に長安に辿り着く為には午前中に家を出なければならず家に直行しないで賭場に行くとほぼ一日寝ない事になるのだがそれでも脚を向けずにはいられない。 眠気と酒の入った気怠さでヘロヘロになった頭は余計な事を考えないようにするには丁度良い。 飯を喰った後もし時間が余っているようだったら流行りの映画に行こうとか出来たばかりのアミューズメントパークに行こうとか、 頭の中でだけ組み立てていたプランは今回も出る幕が無かった。 何しろ三蔵は忙しい。この桃源郷に5人しかいないと言う最高僧・三蔵法師様だからだ。 その忙しい筈の三蔵が何故俺の誘いに乗ってくれるのかは分からない。 時間を気にしてそわそわと時計を探す仕草を見れば引き留める事も適わないので一分一秒でも早く寺に送り届けてやるしかない。
「八戒がこないだ梨もぎのバイト見付けて来てさ。仕事の終わりに傷ものの梨をこんなに貰って来て大変だったんだぜ。 毎日ナシナシナシナシで小猿ちゃんが来てくれりゃ良いのにって思ったもんだ。所で小猿ちゃんはどうしてるよ?」
最高僧様の所に傷ものを届ける訳にもいかない、と言うか寧ろそんなもん貰っても有り難くねえ程喜捨を受けてるんだろうなと思ったから持って来たりはしなかったが。 たまにはウチに来いよとの誘いを隠して話題を振る。
「梨か・・・」
長く煙草の煙を吐き出した後三蔵は俯いて顔を背けた。
「こないだあのバカ猿余所の梨園の梨を勝手にもいで来やがった」
今度は煙ではなく深い溜息と共に。
「拾ったばかりの頃も寺の庭の柿が消えるんで騒ぎになったもんだが」
「消えるって」
「1つ2つならバレねえだろうがあのバカ猿の喰う量は半端じゃねえからな。ごそっと柿の木が禿げるんですぐにバレる」
そんな風に眉間に深く皺を刻みはするが言葉の少ない三蔵が唯一滑らかに話すのは悟空の事ばかりだ。 子持ちの未亡人を口説いたらこんなカンジかね、と思わないでもない。 だが俺の方でも話題が尽きそうになると八戒の最近の話を持ち出すのであまり人の事は言えない。 こうしていると共通の知人である八戒と悟空を介さない限り俺達には接点どころか共通の話題さえ碌に無いのだと知れる。 遠路遙々長安へと赴いて1、2時間ばかり三蔵を連れ出しては悟空の近況を聞き八戒の近況を告げて帰る。一体何をやってんだ俺は。







どう言う訳だか窓枠をよじ登って悟浄が現れたのは前回会った時から一月近く経ってからだった。 指折り数えていた訳では無いが赤河童の顔を見てから脳裏で日数を数え直してみたらそれ位経っていた事に気が付いたのだ。 間に三仏神経由で仕事に出ていたりもしたのでもしかすると留守の間に来ていたりもしたのかも知れないが何にしても間の悪いヤツだ。
老朽化した鐘楼の建て直し案が持ち上がり、 竣工式を控え予算承認だのついでに外壁の補修だのいっそ補修だけでなく侵入者に備えたへ警備の強化も必要だの何だので (今更そんな事を言い出すのは三蔵法師である俺がこの寺にいるからで、 数年前夜盗に外壁を破られたのは俺の所為であったので責任上、 そして希望した訳ではなかったが当事者の意見も採り入れてやろうとの事で大層な枚数の書類が俺の元へと回されて来ていた) ここ数日通常業務も滞る程身動きが取れないでいた。
「三蔵サマ忙しい?」
多数の紙面で取り散らかった俺の机の横に立って河童がそんな事を言うのにぶっきらぼうに
「ああ」
とだけ答えた。悟浄がいつものように出掛けようと言ったら断るしかねえな、いや然し再度誘われたら行ってやっても良い、 こないだ行った麺屋は美味かったなそう言えば面倒臭くて昼飯を食ってなかった・・・とうろうろ考えながら手を動かしていたが傍らに立った侭の悟浄は何も言い出さない。 無言ながらも俺の動向を窺っているのは気配で分かるのだが黙って見てられても気色悪い。 然し敢えてその視線に気が付いていないフリをして丸無視を決め込んでいると突然悟浄の気配が離れた。
「忙しそうだから帰るわ」
その侭振り返りもせずに窓枠に片足を乗せるとひらりと外に出た。
「・・・何なんだ一体」
煙草一本吸う事も無く消えた悟浄に暫し呆然としながらも直ぐさま手元の書面に視線を戻した。 「至急」「部外秘」の赤い印の押された何枚もの書類。慌ただしく書面を捲り上げる指先に力が入らない。
「じゃあな」とも「またな」とも言われなかったとその時になって気が付いた。 そりゃあ来ても1時間かそこらしか時間を割いてやらない上こんな風に空振りな日もあるヤツなんか良い加減誘うのもイヤになるだろう。 幾らヤツの稼ぎ場が夜の賭場で恐らく知り合いも同じ時間帯に生活するヤツらばかりに違いないとは言え、 ヤツが気が向いて昼日中に街中に出た時ふらっと訪ねられる知人なんか他に幾らでもいるに決まっている。 もうあの赤ゴキブリがふらりと現れる事は無いのかも知れない、 立ち上がって窓の側に歩いて行き悟浄の消えた方角を目で追うが既に悟浄の姿は無く夏のものとは違う少し肌寒い蒼い空が広がっているばかりだった。 当たり前だ、ヤツは別れ際に一度も振り返りもせずにその場から今すぐ立ち去りたいとばかりに早足で去る。







寺を出て暫くぶらぶらと歩いていると背後に人の気配を感じた。気配と言うか殺気に近い。慌てて振り返る。
「あ・・・れ?あんた何で?」
何故かそこには少し前に別れたばかりの最高僧サマがいた。
「腹減った」
俺の問いには答えず三蔵は俺を憎々しげに睨み付け開口一番、そう言った。
「はあ?」
「こないだの飯屋に連れてけ」
「・・・・・・了解」
何だか分からないが命令する三蔵に、取り敢えずそう答えた。


「あんた仕事は良いのかよ」
「うるせえ」
俺が食い終わる頃に漸く丼に箸を突っ込み麺を啜り始めた三蔵にそう問えば短く一言だけ返って来た。
「ま、良いけどね・・・」
寺で何事か揉めて気晴らしに出て来たのかも知れない。先程三蔵から感じた殺気のようなものは今は霧散していた。
昼飯と夕飯時の合間の空いた店内。客は他に数人しかおらず店の人間も厨房の奥で閑そうに談笑している。
「あんた昼飯ってこんな時間なの?」
「・・・まあな」
「ふうん」
ヘンなの、とは思ったが三蔵がそう言うのならそうなんだろう。何しろ俺は寺の生活なんか丸っきり分かっちゃいない。
飯を食い終わっても珍しく三蔵が「帰る」と言い出さないので「そろそろ出るか」と促して勘定を済ませた。
「あんたこれから何か予定ある?」
「・・・いや」
「そっか。じゃ映画でも見る?」
「そんなもん見て面白いのか」
「・・・じゃ新しく出来た観光スポットでも行く?」
「何で今更観光なんかしなくちゃならん」
「・・・・・・そお」
いざ三蔵の時間が余っていると言うシチュエーションに面してもこんな時に備えて「長安WALKER」 でチェックしていた情報なんかこれっぽっちも役に立たない事が分かった。
「あ、ここのどら焼き有名なんだよな・・・あ、売り切れ・・・」
古っぽい暖簾の掛かった菓子屋の前を通りかかって覗き込んでみればその店の人気商品は「売り切れ」の張り紙が出ていた。
「どら焼きは午前中に来ないと大抵売り切れだ」
「詳しいな」
「常識だ」
何処の世界の常識だよ!と思わず内心で突っ込みを入れる。
「そっちの最中屋は予約しないと買えん」
「・・・そお」
そんな具合に菓子屋にだけは妙に詳しい三蔵と一緒に街中を冷やかして歩いた。 良い加減歩き疲れて喫茶店に入ったりもしてそれでもそんな所に何時間も居られる訳も無く、 と言うか三蔵と二人きりで向かい合いで座っていても間が持たず所在なく何杯もお代わりを頼んだコーヒーで腹が苦しくもあったし晴天の空はオレンジ色に染まり始めていたし鈴虫が涼し気な声で啼き始めてもいたし遂に俺は口を開いた。
「あんたそろそろ寺に帰らなくて良いのかよ?」
街中をほっつき歩くのにもそろそろ疲れていた。 長安と言う所は流石に桃源郷の中心だけあって色々な店があって冷やかしていれば飽きないがそれだけだ。 二人きりで歩く事は出来ても二人きりになれる場所が無い。三蔵には断られたが映画館にしろ同じ事だ。 映画の上映している間だけは其処に居座っていられるが映画が終わってしまえば外に出なければいけない。 長安から遠く離れた都市から運び込まれた珍しい宝石や陶器の類を見ても、 桃源郷の外の世界の食い物を出すのだと言う出来たばかりの店に行って腹が膨れるまで飯を喰ったとしても、 店を出た後に行く場所が俺には無かった。 朝まで何処かで過ごそうと思っても二人の為の住まいを長安内に持たぬ者には居られる場所が無いのだ。
待て、今俺何を考えた。
朝まで・・・?
何考えてんだ俺。
「お前は俺に帰って欲しいのか」
「え?」
「早く寺に帰れば良いと思ってるのか」
「ちょ・・・三蔵何言って・・・」
顔を背けたきりその場に立ち尽くしている三蔵の伏し目がちな表情。朝まで居られる場所は、あるにはある。
「じゃあ、さ。ホテル、行く?」
三蔵の正面に回り言葉を句切りながら告げた。ここで三蔵が怒って「ふざけんなっ!帰る!」 と言い出しても不本意ながら「エロ河童」で通ってる俺の言う事だ、冗談で済む。
「・・・・・・」
項垂れるように俯いた三蔵の表情は今は夕陽を受けて橙色に染まっているいつもは向日葵の色の垂れ下がった前髪で見えはしなかったが襟元から覗く項は仄赤く染まっており。
無言で、初めて繋いだ三蔵の手はオンナの様に柔らかい、と言う事は無く、銃の引き金を引く人差し指の腹は固くがさついていた。







何故こんな事になっているのだろうかとぼんやり考える。 悟浄に手を引かれて入ったのがそういう事の為の場所だと言う事は分かった。 婚姻関係を結ぶ前にこんな事をするなんて、と言う観念は持ち合わせていないし男同士で婚姻関係も何もあったものでは無いが。
部屋に入るなり口付けをされた。小さく何度も。口付けが続く行為を前提とした長いものとなって息が上がる。
「ちょ・・・、待て」
「待たない」
悟浄の顔を押し退けようとした両腕を掴み取られ再度口付けられる。
振り返りもせずに立ち去られ厭な気分になった。街へ出れば何度も「寺へ帰らなくて良いのか」と問われ更に不快な気分になった。 だからと言って俺がこいつに望んでいるのは本当にこんな事なのだろうか。 手を握られ口付けを繰り返されその日のうちに寝るのは性急過ぎはしないか。 こちらは口付けだって満足にした事がなければこんな所に入るのも初めてなのに。 いや然しここはそもそもそんな事をする為の場所だ。
何故自分はこんな事を悟浄としているのかと再度考えようとする。口内に忍び込んで来る舌が生温くて気持ち悪い。 必死に頚を振って悟浄の口から逃れようとしていると漸くしつこい程の口付けから解放された。
「三蔵」
「な、何だ」
間近から見下ろして来る悟浄に思わず吃る。近くで見てみると結構鼻が高いんだなと今更ながらに気付く。
「先、風呂入る?」
「風呂?」







きょとんとした表情の三蔵に苦笑する。
「じゃ、俺が先に入るな」
黙ってホテル迄附いて来たクセに部屋に入ってキスをすると逃げようとするものだからその腕を掴んで次に指を絡めた。
うおっ!何コレ死後硬直でも起こしてるのかよ!っつう位がっちがちに固まっている。
もしかしたらそうではないかと思っていたがまあ坊主だから当然と言えば当然だが、三蔵はこういう所は初めてらしい。
「突っ立ってないでテキトーに座ってろよ」
と言ってやると三蔵は当惑したように辺りを見回した。座れと言ってもベッドしか無い室内の何処に座ったら・・・ ときょときょとしているのに苦笑してゆっくり心の準備でもする時間を与えてやろうと風呂に入る為に服を寛げる。 と、何気なく振り返った視線の先で三蔵が大袈裟に肩を震わせた。 こりゃあ俺がシャワーを浴びている間に帰っちまうかも知れない、でもそうなったらそうなったで仕方ないか、 そう思って小さく笑った時に気が付いた。
三蔵の顔は蒼白だった。
何もそこまで決死の表情をしなくても・・・と思い一歩足を踏み出してみても三蔵は逃げない。 一歩一歩近付いて行き、俺との距離が50cmにも満たないものになった頃我に返ったように三蔵はじりじりと後じさり始め・・・ ベッドの端にぶつかってぼすんと音と立てて仰向けにベッドの上に倒れ込んだ。 慌てて起き上がろうとするのに「別に起きなくても良いんだけどさ」と思いながらも手を伸ばして腕を引いてやろうとすると三蔵はびくりと肩を竦めた。
「・・・・・・」
コレはあれだ、もしかして怖がられてますか・・・?
「あ・・・・・・」
「・・・・・・」
安っぽい灯りの下で濃紫の瞳が色を無くしている。
もしかして俺は思い違いをしていたのだろうか。 三蔵は俺が「ホテル」と言った時ごくごく普通の宿のロビーかどっかで一休みすると、その程度に思っていたのかも知れない。
「あの、さ。もしかしてココがどーゆートコロか・・・」
「それ位知ってる」
起き上がり掛けた中途半端な姿勢の侭固まっている三蔵に尋ねると睨み付けながら即答された。
「お茶飲む為の場所じゃないんだけどね」
「知ってるつってんだろ」
「あ、そ・・・」
むっとしたように再度告げられるのに腕を組んで考える。
分かってなくて附いて来たんならともかく分かってて附いて来たクセに怖がられちゃうとはねえ・・・。
さて、どうしようか。







「じゃ、キスだけさして」
そう言った悟浄は本当に口付けしかしなかった。小一時間ばかりベッドの上に横になって幾度も唇を重ねた。 一人で旅をしていた頃には物盗りだけでなく女でもないのに何故か邪な意図を持った者達にも何度も襲われた。 そう言った奴らは殴ったり銃を撃って威嚇したり負傷させたり時には殺したり、した。 下心のある視線を向けられるだけでも虫酸が走るのにどうして俺は悟浄とこんな事をしているのかと考え、 答えが出ない侭に唇を貪られる。
目を閉じていると口内に舌を差し入れているのが悟浄なのか自分を襲った奴らなのか分からなくなりそうで目を開けたが距離が近過ぎて焦点が合わず仕方なく再度目を閉じる。
「う・・・」
思わず漏れてしまった声に宥めるようにがさついた悟浄の掌が頬を包むようにしながらゆっくりと頭部へ、そして肩へと廻され少しずつ肩の力が抜ける。 口、だけでなく頚や耳の後ろや指先にまで口付けられたがそんな処への口付けの何が面白いのかと思っている自分の心とは裏腹に勝手に呼吸は荒くなり上手く出来ない呼吸に息が苦しくなった頃 「そろそろ帰るか」 と告げられもそもそと起き上がると口付け以上の事はしなかったのに着衣が乱れていて少し気恥ずかしく思いながら衣服を整えた。
ホテルを出た時は既に日も暮れており風に揺れる女郎花に隠れて姿も見せぬ侭虫達がころころと涼やかな声で鳴いていた。 幾重にも重なる高い音を聞きながら煙草を銜え無言で歩いた。 長い事悟浄の唇に嬲られていた為自分のそれは馴れた筈の煙草を銜えても煙草を挟んでいるのが自分の唇だか悟浄の唇だか良く分からなくて殆ど味がしなかった。
寺が近付いて来ると放り出して来た仕事が気になったが寝る時間を削れば良いだけの事だ、 そう思って煙草を地面に落として踏み躙ると待っていたかのように今日幾度目になるのだか分からない口付けを落とされた。 緩慢に舌を絡めてから唇を離すと「じゃあな」と言って悟浄は手を上げたが何故かいつものようにその侭背を向ける事はしなかった。
「・・・?」
いつも置いて行かれるのは俺だから。その侭悟浄が踵を返すのを待っていると「どうした?」 と不思議そうに訊ねられたので悟浄が俺が背を向けて歩き出すのを待っているのだと分かった。 少し驚いたが黙って背を向け寺の門扉に向かい歩き始める。振り返る事はしない。 振り返った時に悟浄が後腐れなくこちらを振り向きもせず遠ざかって行く姿を見たくなかったからだ。
閉ざされた大門を睨み付けるように視線を外さない侭歩き続ける。一歩、二歩。草履が砂利を踏む音がやけに大きく聞こえる。
寺の門の前に辿り着いた所で一呼吸置いて振り返った。

悟浄は先程と同じ場所に立ってこちらを見ていて。
残した仕事の事も忘れて再び赤い髪の男の元へと走り出そうかと暫し惑う。
秋話。いつもの桃源郷の二人とは別です。
可愛い三蔵、読むのは好きなんですが自分で書くと気持ち悪いです反動で競馬パラレルの三蔵までが凶暴化して突如悟浄さんを殴り付けそうな。
「うおっ!何すんだいきなり!」
「突然てめえを殴りたくなった!」

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