MONOPOLIZE
何で、想いが通じ合ったのがこの過酷な旅の最中なのだと思う。
何で、想いが通じ合ったのがよりによってこの坊主なのだと思う。
例えば、想いが通じ合ったのが良く行く酒場のちょっと気になっている綺麗ドコロであったなら人前に出向く度に得意気に華奢な肩に腕を回して 「俺のモンだ」と自慢していただろう。まるでクリアするのが難しいゲームの景品であるかのように。



何時になったら二人部屋、或いは夜這って行く事の可能な一人部屋になるのかな、なんてここ数日待っていた。 三蔵が俺と一緒の部屋が良いと言えば、 同行者達は不審に思いながらも喫煙者同士の相部屋ならばと納得するだろうに三蔵は勿論そんな事自分からは言い出さず、 まるでわざとかのように八戒手製のクジで悟空や八戒との相部屋を引き当てていた。


「ん・・・」
「く・・・、はアッ」
荒い息を吐きながら寝台の上に二人して寝っ転がって首筋に唇を寄せる。抱き込んだ掌の下にはゴツゴツ当たる硬い骨の感触。 ダイエットに夢中な女の子が羨ましがりそうな、無駄な肉の付いていない痩躯。揺れる脂肪の塊も当然ありはしない真っ平らな胸。 顔は綺麗だがどう見てもオンナと間違う事もない骨っぽい男の肉体。
それでも、俺はこの男の事が好きなのだ、と思う。
照明を落として弱めのベッドライトだけを点けた暗い室内。 それでも夜目の利く俺の瞳には口付けと、膚を撫で回す俺の掌に三蔵の視線が柔らいでいるのが見て取れる。
好きなのに。
この弱い光の中でさえ鈍色の輝く金糸の主の美しさは自分だけのものだと自慢したいのに。
耳朶を甘噛みながら重なり合った皮膚の間に指を這わせて行く。
下半身を擦り付け合って刺激していた部分に指が到達する。
「・・・・・・ふっ」
「・・・気持ちイイ?」
俺の問いには答えずに、三蔵は頬を紅潮させて横を向く。
「こら・・・」
五指全てを絡めて意地悪く刺激する。
甘い喘ぎが零れ、三蔵が背中をしならせ腰を微かに浮かせる。
「イイ反応するようになったよな・・・」
言いながら、胸元にかぶりついてきつく吸い上げる。唇を離すと桜色の痣が残る。その侭唇を上方へと這わせ、今度は首筋を舌で舐め上げる。
「・・・いっ・・・」
先程よりは強く吸った為、三蔵が苦痛を訴えるが、噛み付く程の強さで吸い付いたきり暫し俺は離れてやらない。 ハイネックのシャツで隠れるギリギリの処に赤い痕がくっきりと残る。
これでもうあんたは数日は人前で服を脱ぐ事さえ出来ない。
八戒や悟空の前でだって、それは何かと咎められるのを畏れて気軽に軽装になる事も出来ない。
好きなのに誰にも見せたくない。
それが独占欲だと、俺は知っている。

馬の名前(モノポライザー)にしようかと思ったのですが、モノポライザーの愛称はモノポンなので「モノポライザー」 にしてしまうと今後自分でも「モノポン」と呼んでしまいそうなので止めました。

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