「夜のグラウンド」で登場人物が「電話する」、「飴」という単語を使ったお話を考えて下さい。






少し体がだるいような気がして横になって、目が覚めた時には太陽が西に沈みかけている、そんな時間だった。
慌てて飼い犬を散歩に連れ出してくてくと歩く。
家を出た時間が遅かっただけにいつもの散歩コース、河川敷のグラウンドを見下ろす辺りに辿り着いた頃にはすっかり日も暮れており、 今日はナイター練習もないようでグラウンドのいつもは皓々と眩しい程のライトも灯っておらず、辺りは闇に包まれていた。
ナイターのライトを当てにしている為この辺りは街灯の数が少ない。
寒さに身を竦めながらコートのポケットから携帯を取り出す。
冬の夜だ、寒いのは当たり前だがそうではなく、そう言う意味ではない寒気が抜けなかった。
口の中が痛くなる程に舐めたのど飴の効き目も万全でなく、乾いた咳に傍らの飼い犬が心配そうに首を傾げながらこちらを見上げて来る。
本当に賢い犬だ。
わしわしと頭を撫でてやると嬉しそうにくぅんと喉を鳴らす。
近々悟浄にコイツの散歩を頼む事になるかも知れない、暗闇の中で光るディスプレイを見ながら考える。
あいつだって必ずしもいつも暇な訳ではないだろう、今のうちに頼んでおいた方が良い・・・。
そう思いアドレス帳を呼び出している最中に、そんな言い訳をしてまで悟浄に電話する理由を探している自分にはっと気付く。
恥ずかしい。
浅ましい。
何でこんな事を考えているんだろう俺は。
悟浄とは大して親しい訳でもないのに、電話する理由が出来たと自分の体調不良にさえ喜び勇んでいるなんて。
しゃがみこんでぎゅうと傍らの飼い犬を抱き締める。
頬が熱い。
それは気の所為でもなんでもなくて。
きっと明日は悟浄に連絡をする事になる程の熱さだと思いながら、胸が苦しくてどうしようもなかった。






ごじょりんに散歩代行頼む前の三蔵。



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