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ほんの数分前は大勢の妖怪で賑わっていた村は、あっと言う間に俺達4人しか生存していない廃村となった、つうか元より廃村だったのだが。 傷口も返り血も洗い流せない、井戸も枯れた村を可及的速やかに後にしようと判断したのは八戒だった。 これだけの高度の山中にある村ならば、井戸が枯れていても近場に山頂からの雪解け水が流れている場所がある筈だとの頭脳派的な冷静かつ適切な判断の通り、 悟空の野生の勘に頼りつつ村から少しばかりジープを走らせた場所に川が流れていた。 「うわっ、冷てえー!」 「雪解け水ですからね」 冷たいと言いながらも喜んで流れに両手の平を突っ込みがしがしと顔を洗う悟空の姿に俺達も続いて川の流れに指を浸す。 一瞬震える程に冷たい流れだが、数日間風呂に入ってない乾ききった身には染み渡る程に心地良い。 服が濡れるのも気にせずに両手で掬って喉を潤す。 三蔵は経文が濡れないよう肩から外し、法衣も肩から落とした姿で髪が濡れるのも気にした様子もなくざばざばと顔を洗っている。 それから、びしゃびしゃと水滴の滴っている前髪を持て余したように思い切りよく掻き上げた。 広過ぎもせず狭過ぎもせず、隠しておくのが勿体ない位の綺麗な額が顕わになる。 普段から三蔵はあまり額を出さない。それは恐らく額のチャクラが人目に付いて騒がれるのを好まないからなのだと思う。 着膨れして見えるけど本当はそんなに太めじゃないとか着痩せして見えるけど実は脱いだらそれ程でもないっつうか寧ろ脱ぐと肉襦袢がアレだとか、 そーゆーのを見抜くのは得意ではあるが普段前髪で隠してある額が実はどうなのか、 なんてのを判断する能力は流石に俺にも備わっていないのだが珍しく額を出している三蔵の姿はちょっと新鮮で、ドキっとした。 寧ろあの鬱陶しい前髪がない方が余程良いんじゃないかと思う位には。 三蔵の前髪がハゲてしまったら良いと言う意味ではなくて。 「ときめく」はその侭使ってないですが分かりますよね。 お題ページ |