「夕方のベッド」で登場人物が「嫉妬する」、「雲」という単語を使ったお話を考えて下さい。






今にも降り出しそうな空に、その日は無理な走行は諦めて早めに宿を取った。
久し振りのまともな寝場所だと言うのに翌日の天気が気になるのか三蔵はしきりと窓の外の雲ばかりを気にしていた。
本日宿泊しているこぢんまりした村とは比較にならないくらいの大きさの買い物だのなんだのが充分に購える位のサイズの町だか村だかが、 悪天候を推して行ってもびしょ濡れになる前に辿り着ける程の近場ではないらしい事は昼間の八戒のと三蔵の深刻そうな会話を聞いて知っていた。


「外ばっか見てて、妬けちゃうなあ」
そう言って窓際に立つ三蔵に近付いて、背後からするりと三蔵の平らな胸に両手を回す。
当たり前だが膨らみも何もない胸をそれでも両手で揉み解すと、くすぐったいのだか逃げたいのだか三蔵が背中を逸らして緩く首を打ち振る。
三蔵の平たい胸を揉みしだいている両手のうちの片方にハイネックを引き摺り下ろす役目を命じ、 布地を無理矢理引っ張って露わにさせた首筋に口付けて強く吸い上げる。
「・・・っ」
ひくりと肩を竦めるのをくるりと体を反転させて正面から抱き合う形に持ち込んで今度は唇に口付ける。
ちゅっちゅと音を立てて子供のするような唇だけを合わせる軽いキスから徐々に唇を深く重ねて行く。 強引に侵入させた舌で三蔵の舌を絡め取り、回した腕が余るくらいに細い腰を抱き込んでさりげなくベッドへ誘導してダイブする。
「・・・っ、待、て・・・っ」
ベッドの上に組み敷かれて漸く鈍感な三蔵が俺の行為が冗談ではないと気付いて慌ててそんな台詞を口にする。
つうかどんだけ鈍いんだよお前。
あんたとヤリたいと思ってる、俺の気持ちにとっとと気付いて欲しいのに。
煩い事を言う唇は俺の口で塞ぎ、後は文句を言う暇もないくらいに喘がせてしまおう。
幸いな事に身体の方は正直なようだから。






「〜廃墟」の続きではないと思います。廃墟に行くよりもっと前の辺り。



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