「朝の高架下」で登場人物が「夢中になる」、「手品」という単語を使ったお話を考えて下さい。






気が付いたら目の前でしゃがみ込んで犬の頭をわしわしと撫でている悟浄の頭を、自分の手がわしわしと撫でていた。
ぽかーんとした表情で悟浄が振り返るその視線を受けてはっと我に帰る。
高さが犬と一緒だったから、つい。
いつものクセで。
言い訳は瞬時に脳裏を走ったが頭に血が上ったようで、頬が熱くなる。
そうだきっとまた熱が出たんだ。
そうに違いない、帰って安静にしなければ。
「熱があるからもう帰る」
「え」
未だ悟浄に構い倒され嬉しそうにしている犬のリードを少し強引に引っ張る。
「大丈夫なのか、未だ治りきってなかったのかよ?」
名残惜しげに悟浄の足元に纏わりついた後、のっそりと歩いて来た犬の頭を何とはなしに撫でてやる。
「大丈夫だ、寝ていればすぐ治る」
上の空で返事をしながら悟浄の顔を見ないよう俯いて踵を返し、急いで高架下へと向かって行く。
あんな、視線が絡んだだけで熱が出るなんてどんな手品を仕掛けられたんだ。
熱だと思ってみたり頬が熱いのは悟浄の所為だと思ってみたり、我ながら思考回路がおかしな事になっている。
そうだきっと悟浄が急速に熱が出るような何かのウイルス保菌者で、そのウイルスは感染力が強くて・・・。
火照る頬に手を当てようと腕を上げる・・・筈が、リードを握っていない方の手を掴まれた。


ウイルスは、悟浄にもしっかりと作用しているようだった。






久し振り過ぎてどこからどう話が繋がってるのか忘れかけてました・・・。



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