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savage garden
並んで眠っていた筈なのに悟浄が目覚めた時には隣に三蔵の姿が無かった。 「もう朝か・・・」 出張帰りに三蔵の家に土産を届けに来ただけの筈だったのに結局その侭泊まっちまったんだっけ、 気怠い身体を無理矢理シーツから起こしながら悟浄は思い出す。 枕元に放り投げてあった煙草を指先で探し当て火を灯して深く煙を吸い込む。 悟浄は寝起きの一本が好きだった。 寝惚けきってともすれば銜えた先からぽろりと口元から取り落としてしまいそうな煙草をぼんやり吸い込むと口内に溢れるほろ苦くて甘い煙の味が。 ぺたぺたと裸足の脚が床の上を歩く音に顔をそちらに向けると煙草の煙越しに三蔵の姿が見えた。 風呂上がりの裸の上半身に零れる水滴。 細い頸を伝い骨っぽい鎖骨に朝露のように滴り落ちなだらかなカーブの先でさりげなく留まっているそれを自分の唇で受け止めたいとぼうっと眺めるうちに悟浄の下半身が熱くなる。 ヤリたい盛りのガキのように濡れた金糸を拭うバスタオルを取り去って悟浄は三蔵をベッドに引き込んだ。 熱を堪える為に三蔵が息を止めると鎖骨ばかりか肋骨までもがその細い躯にくっきりと浮かび上がる。 前からこんなに細かったっけか、考えながら悟浄は三蔵の両脚を抱え上げその脚を大きく広げる。 目の前に晒された秘部に悟浄は固くなった自らのものを宛ってシーツの上に三蔵の身体を張り付けんばかりの勢いで繰り返し出し入れを続ける。 自分のモノにぴったりと張り付く三蔵の肉襞の心地良さにぶるりと身体を震わせて射精し膝の上に座らせて背後からもう一度。 自らの体重で深く沈み込むその感覚に三蔵が身を捩るのに悟浄はワザと両手で三蔵の腰を掴み一層深く自分を埋め込む。 「あ、や・・・っ、悟浄」 深く深く突き入れながら支えるように脇の下から差し入れた悟浄の手の平にごつごつと当たる三蔵の肋骨の感触。 三蔵の肩に顎を載せ金色の髪を含みながら悟浄は首筋に口付ける。固くなった胸の尖りを面白がって何度も悟浄の指先が掠める。 脚を絡めて強い刺激を求める事も、自ら口付けを強請る事も出来ない、 悟浄から触れて来るのを待つしか出来ない体勢で焦れったい愛撫に三蔵が自ら腰を動かそうとするのに悟浄は三蔵の腰を掴んで自分の動きとは逆の方向に揺さぶってやる。 突然与えられた刺激の強さに三蔵が背中を仰け反らせて言葉にならない声を零す。すげえ色っぽい、 イイよと言葉で嬲ってやるともうイクと言った悟浄の言葉に煽られたように三蔵は悟浄をきつく締め上げながら悟浄の手の中に精液を零す。 眉根を顰め息を詰めて悟浄も三蔵の中に熱いものを注ぎ込む。 体内に流し入れられたものの勢いに三蔵の奥がびくびくと蠢くのに悟浄は身体を離さない侭三蔵を俯せにし獣のように四つ這いの姿を取らせて濡れる三蔵の性器に指を這わす。 気持ち良い、と訊ねられるのに三蔵はイイ、イイ、もっとだとだらしなく口を開きながらシーツに頬を押し付ける。 「まだメシも食ってないのにそんな事言われたら止まらなくなっちゃうじゃん」 軽口を叩きながら動きを止める悟浄に三蔵が荒い息の下から言葉を吐き出す。 「い・・・、っから来い」 乞われる侭に悟浄が緩く腰を動かすとそこじゃないと頚を振りながら三蔵が貪欲に誘う。 「昨夜のじゃ足りなかった?」 いやらしく自ら脚を広げる三蔵の中に殊更にゆっくり押し入って行き三蔵がそこだと甘い声を吐く場所を時間をかけて嬲る。 「ア・・・ッ、ああ・・・」 やーらしいの、からかうように言う悟浄の声も聞こえていないのか三蔵は蠱惑的な声で喘ぐ。 何処か悲鳴じみた切羽詰まった嬌声に導かれ悟浄は三蔵の中を激しく穿つ。 「ど?満足して頂けた?」 立て続けに抱かれた為疲労に全身をぐったりと弛緩させている三蔵にからかうように訊ねながら悟浄は白濁で濡れた三蔵自身に舌を這わす。 「や・・・っ、てめ・・・言ってる事とやってる事が・・・」 「折角風呂入ったのにヨゴしちゃったから綺麗にしたげようと思ってさ」 「・・・ソ、コで喋んな・・・っ!」 長い赤い髪で三蔵の腹の上をさらさらとくすぐりながら口内に含んだ三蔵のものがふるりと震えるのに悟浄は容赦なく追い立てる。 「イイ声。あんたの声って腰にクる」 「も・・・、やめっ・・・!悟浄っ、ああっ!」 悟浄の髪を掴んで三蔵が下肢からその頭を退かそうとするのに悟浄は意地悪く三蔵のモノに軽く歯を立てる。 「なーんか三蔵ってばまだ足りないみたい?」 「て・・・てめえが、そんな事するから・・・っ」 甘ったるい悲鳴を上げそうになり三蔵は慌てて咽の奥で声を噛み殺す。 「だって三蔵がもっとって言ったんじゃん」 「そ、それは・・・」 行為に夢中になっていた最中に口走った事まで責任取れるか、そう思いながらも三蔵は反論の言葉の中途で口ごもる。 悟浄が三蔵の手を掴み取って自らの脚の間に導いたからだ。 「ね・・・俺の、アンタの舐めてるだけでこんなになってるの分かる?」 伸び上がって三蔵の耳朶を甘噛みながら告げる悟浄のソレは濡れていて三蔵の指が触れた事でぐんと大きさを増す。 「ぁ・・・」 慌てて手を離そうとするのに悟浄は指先に力を込めた侭で三蔵の指先が触れた侭のソレからたらたらと更に零れ出て来るモノ。 同じように性器を固く張り詰めさせている事を恥ずかしいと思う自分と、誇らしい事のように笑みを浮かべて報せる悟浄と。 どちらが正しいのか分からない侭に笑顔で自分を見下ろして来る悟浄に三蔵は力を抜いて受け入れやすい体勢を取る。 悟浄の動きに伴い三蔵の中から悟浄が注ぎ込んだものが溢れては流れ出し三蔵の身体を汚す。 それでも悟浄は少しでも達する瞬間を先延ばしにしようとひくひくと収縮して自らを呑み込もうとする淫らな動きとタイミングをずらして腰を使う。 「あ・・・やっ・・・、悟浄」 何とか悟浄に動きを合わせようと自ら腰を振る三蔵のソレは腹の上で反り返ってぱたぱたと滴を零している。 「・・・んなに締め付けんなよ」 嵐のように訪れる波を何とかやり過ごして悟浄は三蔵の脚を抱え上げ胸に付く程にぐ、と折らせる。 その拍子に深くなる挿入に三蔵が唇を開いて快楽に濡れた悲鳴を上げる。 繋がった部分だけで刺激を与え続け常のように三蔵自身に指を這わす事なく悟浄は三蔵が喘ぐに任せる。 欲しがっているのは、余裕を無くしているのは三蔵の方なのだと、三蔵自身に知らしめる為に。 自分だけが一方的に三蔵を欲しがっているのではないのだと知る為に。 「あ・・・、ふ・・・っ」 自身ではコントロール出来ない快楽の波に三蔵の蕾が悟浄をきつく締め付ける。 どくどくと脈打ちながら悟浄を締め付けた三蔵が震える指先を悟浄の肩に伸ばし。 固く閉じた瞳の間から透明な滴を零すのに合わせて悟浄自身も白濁を三蔵の中に吐き出した。 「ぜ・・・はあっ」 荒く息を吐きながら悟浄が萎えた自身を抜き取っても三蔵はぴくりと瞼を僅かに震わせるだけで身じろぎすらしない。 貪欲に自分を貪るように行為に溺れていた三蔵を追い立てるようにしているうちに何時の間にか自分も夢中になっちまったな、 と悟浄は三蔵の髪に指を絡めながら思う。 「折角風呂入ったのに・・・」 「それって俺だけの所為?」 恨みがましく掠れた声で言う三蔵の額に悟浄は口付ける。 「ば・・・っ、よせ」 慌ててシーツを鼻先に引き上げ逃げるように三蔵は横を向く。 「あー、ハラ減ったな。メシも食ってないのにこんな時間だし」 「誰の所為だ」 「だからそれって俺だけの所為なの?」 あんただって凄かったじゃん、からかうように言って悟浄はシーツの中から飛んで来る拳を立ち上がって避ける。 「わっかりました。お詫びに俺がメシ作るわ。昨日の明太子の残り使っちゃって良い?」 「メシはタイマーでセットしてあるから炊けてるぞ」 「何だ。メシ出来てんじゃ俺のする事ないじゃん」 はだけたシーツをもぞもぞと直しながら身に引き寄せつつ三蔵が告げるのにジーンズに脚を通しながら悟浄が拍子抜けしたように言う。 「味噌汁」 「え?」 「味噌汁作れ」 「あー、えー・・・」 途端に悟浄は明後日の方を向く。 「・・・不味くても良い?」 100題「ビートルズ」の続き。 パラレル悟浄さんは自炊しない派。(のクセに一体何を作る気だったんだか・・・) novel−パラレル |