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何処に出かけるでもなくただソファの上で寛いで過ごす休日の午後。 とは言え夜になる前に買い物に行かなくては飯が食えない。 「・・・こないだ、うちで鍋をした日に」 隣で自分と同じように何をするでもなく寛ぎきっている悟浄に話し掛ける。 「うん?」 「給料が入ったら黒毛和牛ですき焼きだ、って言ったよな?」 「・・・・・・言った・・・・・・っけ?」 ぎくしゃくと首を巡らせて悟浄がこちらに顔を向ける。 「言った」 きっぱりと言い切ってみる。 実際は『必ず買う』と約束をした訳ではなかったが、覚えていないようなので問題ない。 「三蔵が、給料出たら黒毛和牛おごるって話だったり?」 「違う。『お前が』、給料出たら黒毛和牛をおごるって話だ」 「ええ〜いやぁ〜んうそぉ〜ん」 唐突に悟浄が体をくねくねとさせながら気色の悪い声を出す。 「気色悪い事して逃げんな」 「気色悪いって・・・悟浄傷付くぅ〜」 相変わらず体をくねくねと捩りながら言うのを溜息で遮る。 「傷付いたのはこっちの方だ。約束したのに覚えてなかったんだな・・・」 はあ、と再び偽の溜息を吐いてソファから身を起こす。 覚えてないのは当然だろう、約束した訳ではないのだから。 そう思いながらキッチンへ向かい歩いて行くと、背後で慌てたような足音が聞こえて来る。 その足音を聞きながら、俺は脳裏で冷蔵庫の中身を確認し始めている。 今年初のすき焼きは、さぞかし豪華なものになるだろう。 「夜のカフェ」「振られる」「ラーメン」の続き。三蔵意地汚い!! お題ページ |