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競馬パラレルSS その14 * * * その131 * * * 「新聞によって書いてある事が全然違うのって判断に迷うよな」 「今更だろ」 「だってさー、シーイズトウショウオススメ、っつうのと今一つ、っつうのじゃ全然逆じゃん、 オススメにしろ今一つにしろ何か判断の根拠になったモンがある筈なのにどーよコレ。今年は牝馬だって無視すると怖いカンジだしさー」 「ウチはデュランダルはんがオススメですわ」 新聞と睨めっこする二人の間に割って入るように登場する痩身の銀髪。 「そうそうウチはデュランダル・・・、ってうわ!」 「・・・てめえも来たのか」 「秋のGI開幕戦やさかい、当然ですわ」 にっこり笑って帽子を持つその白い手袋には競馬新聞のインクの汚れ一つ移っていない。 「・・・つうかさ、今さらっとデュランダルはんっつってたぞ」 「言ってたな」 「つうとさ、テイエムチュラサンはテイエムチュラサンはん?それともテイエムチュラはん?」 「・・・・・・。」(←ソコかよ、とか思ってる三蔵はん) チュラサンは名前も可愛いですがルックスも凄く可愛いですよ〜v * * * その132 * * * 「デュランダルのメンコの黄色と黒のシマシマって意味深だよな」 今年はあの野球チームの調子が良いのだ。競馬予想だってツいてるヤツに乗れ、と言う。 それが野球と競馬、違いはあっても同じスポーツであるなら乗ってみても良いのではないか、と思う。 「あ?」 「そう!ええ処に目を付けはりますわあ、デュランダルはんのメンコ(虎柄)よう見てくれはります?」 「・・・・・・(虎キチ?)」(←三蔵) 「馬単はデュランダル−サイレントウィットネスか?」 「枠連の2−5じゃねえのか?」 「そっか、5枠カルストンライトオってメンコ黄色だしな」 「あかん!カルはんのメンコはただの黄色や!黄色と黒やないんや!」 「・・・・・・カルはん・・・?」 2005.スプリンターズSの日。 * * * その133 * * * 「さんぞー!モカソフト買って来た・・・あー垂れるっ!」 れろ 「悪い。垂れたから少し舐めちった」 買って幾らも立たないうちからとろとろと溶けだしたモカソフトは、三蔵の処へ持って行くまでの僅かな時間すら保たなかった。 「仕方ねえな。この気温だし・・・」 「不潔やーっ!」 「なっ!人をばい菌みたいに言うんじゃねえよ!」 「いややっ、三蔵はん、そないなモン口にしたらあかんのやーっ!」 「うるせえよ」 ぺろり 「あああああーっ!三蔵はんと赤毛はんが間接キッスをををーっ!!(号泣)」 「ぶッ」 秋競馬と雖もアイスが欲しくなるくらい暑い日もある。 * * * その134 * * * 「あー、何だっけ、ゼンノロブロイに勝った馬。ピップエレキバンとかそんなカンジの・・・」 「エレクトロキューショニストだろ。一つも似てねえよ」 「良いじゃん。長くて覚え難いんだもん。 サイレントウィットネスもケープオブグッドホープもだけど外国の馬って名前長えよなあ。何文字まで使って良いんだ?」 「海外は文字数の制限はねえぞ。知らなかったのか」 「へー・・・じゃあ、カルストンライトオも外国の馬だったら『カルストンライトオー』なんだ」 「・・・外国馬だったら『カルストンライトキング』だろうが」 似てないこともないと思う。 * * * その135 * * * 「今週末のレープロって表紙、何かな」 「そうか・・・以前は去年の勝馬だったが今は過去の名馬シリーズだったな」 「そーそー。菊花賞って言ったらやっぱりさー」 「ライスシャワー」 「マヤノトップガン」 「「・・・・・・」」 「菊っつったらライスシャワーに決まってんだろうがあああ!!」 「何でよ!マヤノトップガンにダンスインザダークだろうがッ!」 以前持ってた阪神のガイドブックには阪神競馬場の処にトップガンの写真が載ってました@宝塚記念 * * * その136 * * * 「トウショウファルコ死んじゃったって」 「老衰だってな。そんなトシとは思わなかったが」 「すげーグッドルッキングだったのに」 「何で普通に尾花栗毛と言えん」 「いや、だから尾花栗毛でグッドルッキングでショー」 「・・・アホ」 「あー、府中で誘導馬だった頃一度だけ見たんだけどさあ」 「ほお」 「そん時俺タコ焼き喰ってて手が塞がってたから写真撮れなかったんだよ。その後引退して根岸に移っちゃって。 あん時写真撮っておけば良かったなあ」 「・・・お前はどうしても話をお笑いに持って行きたいらしいな」 実話です。く・・・。 * * * その137 * * * 「ナリタトップロードが心不全で死んじゃったな」 「ああ。まだ若いのに驚いたな」 「それでさ、そのニュース見た日、家に帰ってから北海道行った時撮った写真とか探してみたんだよ。 だけどトップロードって放牧地の端っこの方からなかなか動いてくれなくてさ。アップで写ってる写真なんか数える程しかないの」 「・・・そうか」 「でね、トップロードって左後肢の付け根、この辺りにでっかいハゲがあるじゃん」 この辺り、と言いながら悟浄は自分の大腿部を指差す。 「こんなちっこくしか写ってない写真でもそのハゲ見るとトップロードだな、って分かるんだ」 「・・・・・・そうか」 これも実話。 * * * その138 * * * 「有馬記念ファン投票のプレゼント、豪華だなあ。ディープインパクトクオカ3枚セットだってよ」 「1,500円か。豪勢だな」 「・・・1,500円以上の価値あんでしょうが・・・」 「・・・?何でだ?」 「あんたまさか使う気!」 「使わんでどうする、金券だぞ」 「フツー使わないでしょ、こんなすげー記念グッズ!!」 「当たったもんをどうしようが俺の勝手じゃねえか!」 「・・・なんや出す前からすっかり当たったつもりやね、あの二人」 「・・・・・・」 当たらなかったなあ・・・。 * * * その139 * * * 「ま、ま、ま。それはともかく、だ。落ち着いて考えてみればディープクオカなんて皆が目の色変えて申し込むに決まってるよな」 「そりゃあクオカだったら使えるからな」 「だから違うっつうの!俺が言いたいのは、皆がディープクオカに集中する中、逆を張れば当たりやすくなるって事だ」 「そう思うヤツも多いんじゃねえのか」 「・・・アンタだってクオカで申し込むつもりのクセに・・・」 「悪いか」 「だから、そんなの当たんねえって。それよりこの、ターフィー50クッション(全長60cm)なんか良くねえ?」 「何だこりゃ。顔がありえねえ位でけえぞ」 「・・・いやそうじゃなく。クッションだったら使えるしさ。何より当たる確率高いんだからこっちにすれば?」 「こんなの使わねえだろ」 「使うだろ」 「使わねえよ」 「俺は使うんだよ」 「ふふ、ええ具合に仲違いしてはりますわあ。これでウチがディープクオカ(3枚セット)を三蔵はんにプレゼントすれば、 三蔵はんはきっとウチのこと・・・」 「・・・・・・」(まだ当たっていないだろう、と思いつつ敢えて突っ込まないガト) ちょっと欲しかったんですが、ターフィークッション。 * * * その140 * * * 「今度の開催で年内の中山開催も終わりだな」 「・・・そう言えば」 「ん?」 「今度の中山開催ではアレの新作があるらしいぞ」 「アレ?・・・って何?」 「アレったらアレだ、中山でしか買えない・・・」 「・・・もしかしてアレ?」 「そう、アレだ」 「ふうん」 「何だ、興味なさそうだな」 「だって俺甘いモン苦手だし」 「・・・以前「府中に来た時は必ずGI焼きを買う」つってたじゃねえか」 「アレはGI焼きだから良いんだよ、縁起もんだよ縁起もん!」 「GIじゃねえ日も売ってるモノをGIじゃねえ日に喰っても縁起も何もありゃしねえだろ」 アレと言ったらGI焼き。2005年冬限定品はディープインパクト焼きでした。 競馬SS13 背景はナリタトップロード。こっち側からだと脚のハゲが見えません。 競馬SS15 novel−競馬パラレル |