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競馬パラレルSS その3 * * * その21 * * * 「川村ひかるって左手でペン持ってるけど左利きなのかな」 「さあな」 何故いきなり川村ひかるだと訊ねる事なく三蔵は適当に返事をする。 競馬ファン同士であれば説明の必要もない、現在川村ひかるがキャスターを勤めている土曜の競馬中継を、勿論三蔵も悟浄も観ている。 「三蔵は川村ひかるとアヤパンとどっちがいい?」 「どっちでも」 続く悟浄の問いにも三蔵は生返事をする。 「アヤパンとさとう珠緒だとどっちがいい?」 「どっちでも」 「じゃあアヤパンと鈴木淑子だとどっちがいい?」 「・・・ぶっ」 関東ローカルネタ。土曜競馬のキャスターが川村ひかるでスー○ー競馬はさとう珠緒→アヤパン、だった頃。 * * * その22 * * * 「すいか」 「からす」 「すずめ」 「めだか」 「か、か・・・?」 「カリブソング」 聞こえて来た子供のしりとり遊びの続きを馬の名前で続けて口に出してみると、 三蔵は少し考えた様子で然しこちらの意図を解したようだった。 「グリーンブリッツ」 ・・・何でそう難しいトコロに行くのか。ツの付く名前・・・? 「ツクバシンフォニー」 悟浄が戯れに口にしたらしい馬の名前を続けてやると、更に悟浄は続く名前を言って来た。 が、咄嗟にニで始まる名前の馬が思い浮かばない。新潟。それは地名だ。ニョロニョロ。それも違う。 そう言えば、この間大井に行った時・・・。 「ニセンネンノオトコ」 「オトコノユウジョウ」 「違うだろ」 100題「鍵穴」セルフパロディ。そう言う時はニシノ冠名馬ですよ三蔵様! * * * その23 * * * 2003秋天前 「・・・軸は○ー○○○○○だな」 「対抗は?ヘンなのが突っ込んで来るかも知れないから総流しか?」 「いや、総流しまではしなくて良いだろう・・・いらないのを切って点数を絞る。・・・まずモノポライザーは消しだ」 「何で」 「前走1600万条件だろうが」 「でもGI経験あるし」 「二桁着順だろうが」 「いや、マイルCSの時は一桁だったぜ!」 「それがどうした。ともかく消しだ」 「そんな事言うとモノポンファンが泣く」 「何処にいる」 「オ・レ」 「・・・・・・あ?」 「エアグルーヴの弟だもん」 「ああそう言えば・・・。じゃあてめえはモノポ軸か?」 競馬ファンには純粋に馬券を当てる事だけに楽しみを見出すタイプと、 好きな血統、好きな厩舎、好きな騎手などを勝ち負けに関係なく応援したいタイプの二通りの種類がある。 俺は後者で、そして好きな馬、エアグルーヴの弟の事を悪く言うなと言えば納得する三蔵もそうだった。 他の馬の名前を口に出しても、その馬を嫌いになったとか、応援するのを止めたとか、そう言う訳ではないのだ。 「・・・シンボリクリスエス」 この時の出走馬はローエングリンを筆頭にイーグルカフェ、トーホウシデンと「○ー○○○○○」 な馬が3頭いましたがどれが軸でも外れです三蔵様。 * * * その24 * * * 2003エリ女後 「うおおーユタカ・ユタカ・ユタカ・ユタカ!」 エアグルーヴの初仔、アドマイアグルーヴ初の戴冠に淀に沸き起こるユタカコール。 その中で歓喜に耐えきれず悟浄も感涙の涙を零しながら大声を張り上げる。 「泣いてんじゃねえよ」 「これは嬉しい涙だから恥ずかしくないんです。by池添」 「『by池添』っててめえで言ってんじゃねえ。男が泣くのは財布を落とした時だけだ」 「うわ。なんであんたそーゆーコト言うかな。グラスがとっちゃったらあんただって泣くだろ!?」 「それとこれとは話が違うじゃねえか。てめえノーザンホースパーク行ってト○カ○ポイントの厩舎の前で同じコト言えんのか!?」 日帰りのぞみで京都入りで早起きの為二人ともネジが緩んでいる模様。 「エリ女」と言われて「エリモジョージ?」と聞き返した事がありますか私はあります。 日帰りのぞみは始発とその次しか乗れないプランですが競馬パラレルの二人がそんな時間に東京駅に着けるのかは謎。 * * * その25 * * * 「なーなー三蔵、『京都の日帰りのぞみで¥19,800』ってので京都行かねえ?最終終わってメシ喰って帰ると調度良いし」 悟浄の言う京都とは勿論「京都競馬場」の事だ。 「何が調度良いだ。それは早朝の限定便しか乗れねえんだぞ」 「・・・もしかして新潟の時の事まだ怒ってる?」(←小声で) 「ああ?」 「んーん?何でも。たまには遠征も良いでしょ?三蔵出不精みたいだし」 「てめえは随分色々出掛けてるようだな」 呆れたように、諦めを滲ませながら三蔵が傍らの悟浄に視線を流す。 「まーね。全10場制覇してるし・・・三蔵は地方競馬は行かねえの?」 「近場程度だな。沙田は行った事あるが」 「沙田って・・・香港の?」 「他にあるのか」 「ちょっと待てっ!府中でさえ遠くて面倒なんて言ってるクセに何で香港は行った事あるんだよっ!」 「何言ってる。近いじゃねえかたかが香港」 上↑の日帰り京都前。最終と言うのは最終レースの事。何でも略す競馬ファン。 「新潟の時」はSS2にて。新潟遠征話は「夏馬」にて。 * * * その26 * * * 「去年サラファンに乗ってたナカタニは今年はデノンか。つー事はデノンの方が見所あるって事だよな」 がさがさと音を立てて新聞を捲りながらページを行きつ戻りつする。もうじきメインレースの馬体重が発表になる頃だ。 「ナカタニ・・・確か去年直線でヨレて自分の馬がヨレたんじゃなくファルブラヴがヨレたって文句言ってたな」 「真っ直ぐ走らせてたら勝てたのに負けたのを自分のせいじゃなく相手のせいにすんのが凄えよな」 「だからフ○イチのオーナーと気が合うんだろうよ」 「!俺はそこまで言ってねえよ!!」 2003.11.30国際招待レースJCネタ。この恐ろしい発言は私ではありません。 * * * その27 * * * 「あっ、この柄オグリキャップみたいじゃねえか?」 「オグリは今は真っ白だだろうが」 「だから現役の頃の」 「ネタが古いんだよてめえは・・・今だったらアンジュガブリエル柄だろうが」 「饅頭かぶりつく?」 「ソレは幾ら何でも無理あり過ぎるぞ・・・」 このオグリ柄にも似たシャツは私の・・・。 2003年国際招待レースJCネタ第2弾。アンジュガブリエルは海外からの参戦でした。 芦毛の馬は若い頃は黒白まだらなのです。若い頃から白い馬もいますが産まれた時から真っ白なのは白毛と言って芦毛とは違います。 芦毛馬は年を取ると真っ白になります(時代劇の某将軍がOPで乗ってる馬とか)。 * * * その28 * * * 「今年の有馬も前売り(入場券)要らないみたいだな」 湯豆腐プリッツを手に悟浄が口を開く。 「だな」 「前売り制にしないとすげー人が入って混むんだよなあ」 「それが狙いじゃねえか。売り上げ伸ばしたいんだろ・・・柚の味がする」 「あ?そうか?湯豆腐だからじゃねえ?すき焼き味のは何つーか割と普通で面白くない味だったケド」 「今年はそんな面白いメンバーじゃねえからせいぜい11万位しか入らないんじゃねえのか」(←有馬の入場者数の事です) 「そっかなー。12万は行くと思うけど」 「12万は入らねえよ」 悟浄の台詞に面白くなさそうに、乱暴に三蔵が言い返す。 不穏に、悟浄の口の端が上がる。 「・・・賭けるか?」 さりげなく新製品チェッカーな悟浄さん。結果は30にて。 * * * その29 * * * 「もうじきミレニアムバイオだな」 「ミレナリオだろ」 「人が多いと思ったらそっか、今日からミレニアム・・・」 「ソレはもう良い」 「うわ、殴る事ねーじゃん!」 「うるせえ。ミレニアムスズカもスズカコバンも禁止だ!」 「いや、スズカコバンは違うだろ」 つい言いたくなるんですミレナリオの時期にミレニアムバイオって! * * * その30 * * * 「12万4000・・・」 ○ALLOPを手に、三蔵が呆然とした表情を浮かべる。開かれているのは有馬記念回顧のページ。 「俺の勝ちだな」 「ファンファーレに合わせて手拍子して絶叫するヤツやゴール前で新聞放り投げるヤツは類人猿だ。人間じゃねえから数に入らねえ」 「俺の勝ちだから」 「親に連れて来られたガキは馬券買わねえから数に入らねえ」 「俺の勝ちだから」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・大体なあ、てめえ何でわざわざ「○ALLOP」なんて持って来てやがる」 「証拠v」 「そんなモン見せつける程俺が信じられねえか!」←逆ギレ 「さっきまで何か色々言ってたじゃん・・・」 自分も行っておいてなんですが12頭しか出走しなかったのに12万人も来たのが不思議だ。 GA○LOPはその日の入場者数が載ってます。 競馬SS2 壁紙は札幌競馬場の誘導馬ラッキーボーイ(だったかと)。 競馬SS4 novel−競馬パラレル |